SSブログ

映画「杉原千畝」を鑑賞した感想 [映画]

スポンサーリンク




スクリーンショット 2015-12-15 15.37.24.png
wikipediaより

【映画「杉原千畝」を鑑賞した感想】

こんにちわ、ぴなきおです!

本日は僕の大好きな岐阜ネタをお送りします。

今岐阜県で最も話題な人と言えば…やはり『杉原千畝』さんではないでしょうか。
ご存知ない方のために簡単に説明しますと…

杉原千畝さんは1900年1月1日に岐阜県八百津町で生まれ、第二次世界大戦中のリトアニアで、ナチス・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ人に対して、日本政府の命令に背いて日本通過ビザ(通称:命のビザ)を発給し、約6千人もの命を救った外交官です。

また、スティーブンスピルバーグの映画「シンドラーのリスト」のモデルとなった自らの工場で働くユダヤ人を救ったことで知られるドイツ人実業家、オスカー・シンドラーになぞらえて「日本のシンドラー」とも呼ばれています。



この度、そんな杉原さんのリトアニアでのビザ発給に関する一連の行動が、世界各地に伝わる古文書などを保護するユネスコの「記憶遺産」に推薦されることになったのです。また杉原さんのこうした実話が映画化され話題になっています。


時は1939年。
第二次世界大戦でヒトラー率いるドイツがユダヤ人をどんどん迫害していくわけですね。(歴史上ユダヤ人は長きにわたり迫害され続けています。主な理由は、イエスを裏切ったから、商売に長けていたから、独特の文化で社会になじまなかったから...とされています)ユダヤ人はどこの国からも拒否されて逃げる場所がどんどん無くなっていきます。
ついに生き延びるための最終手段は”ソ連を経由し東の国へ行くこと”しか残されていませんでした。そのソ連の東にあったのが”日本”だったのです。

そこでユダヤ人に”日本のビザ”が急遽必要になったのです。

しかしこれに日本の政府は答えなかったのです。高い条件を満たさないとビザの発行を認めないと。

そのやりとりを現場でしていたのが杉原千畝さんだったのです。
ドイツと東(ソ連)との間に位置していたリトアニアの領事館で働いていたんですね。

この領事館に大量のユダヤ人がビザ発給のお願いのために押し寄せたんです。

杉原さんは一晩中悩みに悩み、ついに決断しました。
日本政府の方針よりも自分の気持ちを優先すると。

つまり、目の前の困っている人たちの役に立とうと決めたのです。
これが通称”命のビザ”の発給とよばれているものです。

この杉原さんの決断により、実に6000人以上のユダヤ人が助かったと言われ(それでも戦争下で実に600万人のユダヤ人が殺されています…)、この人としての素晴らしい決断を後世に伝えていこうということで「記憶遺産」に推薦されることが決まりました。


でも今でこそこ「杉原さんを讃えよう!」というような風潮がありますが、当時はそんなことはなかったのです。
終戦後、日本に帰国した杉原さんは外務省を辞めさせられてしまいます。
きっと当時の日本政府にとっては好ましくない人物であったのでしょう。
その功績が讃えられるようになるまでに実に44年の歳月が過ぎました。
2000年、鈴木宗男・外務政務次官が杉原千畝さんの妻 幸子夫人を招き、人道的かつ勇気ある判断を高く評価、杉原家に謝罪しました。
こうして杉原さんを讃える機運が高まっていき、今回の「記憶遺産」に推薦されていったのだと思います。

sns.png
そんな杉原さんの映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の公開が始まり、さっそくモレラ岐阜に鑑賞に行ってきました^^




感想はというと実話を忠実に再現していて、国籍問わず登場人物の誰からも杉原さんへの信頼・愛が伝わって来る内容で、その杉原さん自身からも人々への愛が、表情や言動すべてから伝わってくる、まさに、人が人たる所以といいますか”人間だったら絶対に心の奥をゆさぶられる”そんな内容でした。雇われている身、ましてや外交官という国益に直結する立場にありながら、国の意に反してまで自分を貫く姿勢・考えからは、本当に大切なことは何だ?!と考えて考え抜く、もっというと、周りの意見も大事だけど自分はどうなんだ?!と考え抜く、現代社会にも通じる「信念」について学んだ気がしました。

また、杉原千畝さんを知ることは戦争を知り、当時の状況を知り、その経緯や宗教問題、社会情勢、今に続く民族問題などを知ることだと思いました。

僕たちは戦争を知りません。ましては他の国のその時の状況なんてもっと知りません。
でもこういったことをきっかけに考えてみること、勉強してみること、自分なりに意見をもつことはとても大事なことだと思いました。

同じ岐阜県民であることに誇りをもつと同時にこういった人類普遍の気持ちを持ち続け、杉原さんのように大きなことはできなくても自分の周りに落とし込んでいきたいと思いました。

最後に杉原さんの名言をお送りしたいと思います。

”人のお世話にならぬよう
人のお世話をするよう、そして、
報いを求めぬよう”


心が洗われる映画となっています!
ぜひ、ご覧ください^o^

スポンサーリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。